紳也特急 144

~今月のテーマ『「でいい」か「がいい」か』~

●『こんな教師じゃ子どもがだめになる』
○『ビール「がいい」夏』
●『「がいい」は考える人の言葉』
○『考えられないからわからない』
●『いい男の見極め方』
○『愛と恋の違い』

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★★残席僅か!★★

コンドームの達人岩室先生と行く「コンドーム工場見学ツアー」開催決定!
道中、コンドームの正しいつけ方や性教育に関するトークあり。
なお、環境にやさしい天ぷらバスで移動します。

日時:8月24日(水) 時間集合 9:00 東京駅(予定)
参加費:7,000円 先着30名

今回は健康と豊かさに貢献する不二ラテックス株式会社の栃木工場に
お伺いします。

詳細情報や申し込み方法はは下記へ
http://ameblo.jp/source-ameblo/entry-10961582554.html

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●『こんな教師じゃ子どもがだめになる』
 恒例の夏休み前の性教育ラッシュの中で気づかされたのが教師の質と生徒の雰囲気がすごく連動しているということでした。どこで教師の質を見ると思いますか。それは教師が講演を受け入れる、聞く態度です。最初から聞く気がない教師はいかにも「私は生徒が静かになり、講師の方に迷惑をかけないように生徒指導を一所懸命しています」という態度を、オーラを発しています。しかし、私から見ると、「どうせつまらないし、聞く気もないし、生徒を叱りながら時間を潰そう」というのが見え見えです。もちろんそんな教師ばかりではなく、素晴らしい教師の方も多いのですが、とんでもない教師がいました。
 多動。とにかく、落ち着いて聞けず、歩き回っては生徒指導気取りで生徒に声をかけ続ける。
 見ていない。生徒が一所懸命聞いていても、そのことにお構いなく声をかけて聞いている生徒の邪魔をし続ける。
 無関心。友達同士で話しているように見えても、生徒は聞いていないのではなく、友達と情報交換をしているだけだということがわからず、指導と称して介入する。
 答えられない。どんな教師かと思い、近づいて直接マイクを向けて質問しても言葉をはぐらかして逃げ、簡単な質問にもちゃんと答えられない。
 「あなたが聞く気がないなら出ていけ」と言いたくなるほどひどい教師でした。
 他人の話というのは実は人に話をする職業に就いている自分自身にとって一番勉強になることです。実際、学校の先生たちの言葉をチェックしていると、生徒がビシッと聞いている時はどこか「聴きたい」雰囲気があります。その一つが「経験談」だということは先生たちの話でも感じます。さらに校長先生が「私は何度も岩室先生の話を聞いているがすごくためになる」と話してくださった時は、最初からすごくいいムードで講演が始まります。校長先生が面白いというなら聞いてみようかなとなります。でも、静かにしろとか、講師に失礼だろうといった指導からは私の話が面白いものだということは全く伝わりません。
 教師であれば、生徒と上手につながるにはどのような言葉が、話し方が、態度がいいのかを考え続けてもらいたいものです。でも、教師という仕事「がいい」という人と、教師の仕事「でいい」という人では自ずと態度が違ってきますよね。
 そこで、今月のテーマを『「でいい」か「がいい」か』としました。

『「でいい」か「がいい」か』

○『ビール「がいい」夏』
 「でいい」と「がいい」の使い分けについて最初に気づかせてくれたのがAIDS文化フォーラム in 横浜で毎年トークをさせてもらっているパトリックでした。
 「日本人ってどうして『でいい』というのかわからない。レストランのフロアマネージャーをやっている関係で、『食事の前にまず何を飲まれますか』と聞くと、一人が『ビール』というと、合わせるように『私もビールでいい』という人が多い。どうして自分が飲みたいものをちゃんと言わないのか」と指摘していました。
 パトリックは、コンドームをつけたセックス「がいい」とちゃんと使っていたのですが、一度だけコンドームが破れてHIVに感染してしまいました。しかし、自分が決めたことだから後悔はしないと言っています。
 夏の暑い夕暮れ時はやはりビール「がいい」ですよね。少なくとも私は「ワインでいい」とは言えませんし、言いません。

●『「がいい」は考える人の言葉』
 先月号の中で「わかりません」と答える生徒が多いことを書いたら次のようなメールをいただきました。
 私の学生たちの中にもそういう人が多くなったように思いました。私は授業中ぽんぽん学生を指名して発言させています。確かに「わかりません。」が多いです。「間違ったって恥ずかしくないよ。○○さんの考えが聞きたいの。」と発言を促すのですが、ノートやテキストを必死でめくり、どこかに答えがないか探したり(探すフリかも知れませんね)、隣の人の顔を見たりして「考える」という行動にはなかなかなりません。小学校でも中学校でも高校でも、「考える」人間を育ててはいないのかなとちょっと怖くなりました。
 このメールを読んで、「がいい」というのは考える、考えられる人の言葉で、「でいい」は考えない、考えられない人の言葉だと思いました。

○『考えられないからわからない』
 さらにこんなことも教えてもらいました。
 一方で、学生の発言の内容に「本当にそれでいいの?」(単に揺さぶっているだけなんですけど)とか、「ふ~ん。○○さんはそう考えるのね。」などと言うと、「否定された。」ひどい時は「全否定された。」と言われてしまうことがあります。「怒られた」「怒られる」も多いです。普段の学校生活で「怒る」なんてことは滅多にありません。なので最近は「あなたのことをとがめているわけじゃないのよ」と言うことが多くなりました。
 彼らは何が不安なんでしょう?自分自身が、自分と違う人を受け入れ、尊重するということが自分の中に育っていないから、人にも受け入れてもらえないのでは?と不安にかられるのでしょうか?そんな気がしてなりません。
 否定したわけではなくても「否定された」と感じる。怒ったわけでもないのに「怒られた」と受け止める。本当に「否定された」のか、本当に「怒られた」のかと考える前に決めつける。逆に考えられる人はそうは考えないですよね。

●『いい男の見極め方』
 そんな彼ら、彼女らに考えることを教えるチャンスが思春期であり、性教育でした。
 女の子に、「彼氏ができたたすぐにマックに行こう」と話しています。「そして、最初に君が注文をしよう。君が頼んだ後に彼が『俺もそれでいい』と言ったらその男はふっちゃいな」と。恋愛の場面のコーチのような説明なので、生徒は結構みんな真剣に聞いてきます。
 もちろん「どうして?」という顔が並びます。そこで「だって、『でいい』という男は真剣に考えていないし、いずれ君が彼に『お前でいい』と言われるかもよ。やっぱり『お前がいい』と言われたいよな。でも男の本音としてはセックスができるなら『お前でいい』と思うこともある。だから彼の言葉をちゃんと聞こうと。

○『愛と恋の違い』
 そんな話をした後に、ある生徒さんから「愛と恋の違いは何ですか」と聞かれました。いつもなら返答に困る私でしたが、その時は間髪入れずに「君『がいい』と、君『でいい』の違いじゃないかな」と答えていました。失恋はつらいですが、すぐに新しい恋人ができればそれ「でいい」のですが、愛する人を失った時は、他の人「でいい」とはならず、いつまでも「がいい」と思い続けるものではないでしょうか。
 愛の反対は無関心。そうでした。「でいい」人に対しては無関心ですが、「がいい」人への関心は永遠です。

第18回AIDS文化フォーラム in 横浜
2011年8月5日(金)~8月7日(日)
エイズの何を知っていますか? ~変わる常識~
http://homepage2.nifty.com/iwamuro/abf2011.htm
オープニングは「被災地陸前高田市とつながるAIDS文化フォーラム in 横浜」
パトリックと紳也のトーク

ワハハ本舗 コラアゲンはいごうまんとコンドームの達人のコラボ
川田龍平さんの講演+トーク などいろいろあります。
ぜひいらしてください。

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