前立腺がん検診(PSA検診)は???

PSAによる前立腺がん検診への疑問

一泌尿器科医として前立腺がん死する人を一人でも減らしたいという思いはあります。しかし、以前からPSA検診については疑問がありました(紳也特急81号) 10年以上前から問題点を指摘し続けてきましたが、残念ながら建設的な議論がないまま今日に至っています。そして、多くの方を不安にしたり、混乱させたりしていることを申し訳なく思っています。
最近、多くの泌尿器科医も「過剰治療が多すぎる」と何となく感じていただけているようですが、まだまだ「検診」という名の下でPSAが行われている変な状況が続いています。

いしゃまち掲載記事
  前立腺がん検診(PSA検査)を正しく理解するために

  データから考える「PSA検査」による前立腺がん検診
簡単に言うと
1.PSAはスクリーニングになっておらず、過剰診断、過剰治療になっている
2.PSA異常なしでも死に至る前立腺がんが少なくない

●PSA検診を受けるか否かで迷っている方へPSA検診で「要精検」や「がん」と言われた方へPSA検診について考えていただける保健医療関係者へ  →一般の方も様々な情報をアップしていますので参考にしてください。
ネットラジオで短く本音トーク
 前半は「包茎」、後半が「前立腺がん」

●伊藤 一人,他:人間ドック施設における前立腺がん検診アンケート集計報告(第13 回調査)─ 2017 年度─:泌尿器外科、Vol32、8、2019
 人間ドックでの興味深い結果。

●専門誌での議論
 定期購読している「臨床泌尿器科」の2018年12月号に「あなたは考えていますか?前立腺癌検診・生検・治療のQOLと費用対効果」という特集がありました。
 問題なのは診断方法でも治療法でもありません。そもそも病理診断自体に問題があるのですが、残念ながらその議論はされていません。

●日本泌尿器科学会総会での発表演題
 前立腺癌に対する永久挿入密封小線源治療 当院における最近の治療成績と有害事象の検討
  このような発表が他にもありました。
  小線源治療の問題点も少しずつ明らかになってきました。