PSA検診の結果、精密検査を勧められた、「がん」と言われた方へ ・年代別で「前立腺がん」と診断される確率 →50歳代で10%、60歳代で20%、70歳代で30%、80歳代で50% ・「前立腺がん」と診断されなかった方 →次の年にPSA検診を受けるべきか否かをよく考えてください ・「前立腺がん」と診断された方 →放置しておいても前立腺がん死をしない確率は約98% →どのような治療を受けるか、経過観察をするかはよく考えてください 避けたいこと、避けられないこと ・誰もが交通事故を避けたい ・交通事故を避けるため、あなたは何をしていますか? ・100%は避けられないですよね。 ・自分なりに注意をしつつ、諦めるしかない。 ・そう思っている人は間違っています!!! ・家に閉じこもればいいのです(笑) ・誰もが前立腺がんで死ぬのを避けたい ・前立腺がん死を避けるため、あなたは何をしていますか? ・PSA検診で発見されない前立腺がんがあります。 ・最初から前立腺生検を受けるしかありません。 ・がんが見つかれば、前立腺全摘術、放射線療法、内分泌治療(ホルモン療法)、経過観察等の中から自分なりの選択肢を選びましょう。 どうしても治療を選択する場合に岩室がお勧めする治療の選択順位 1.監視療法 前立腺がんの過剰治療に気づいた先生たちが行っていることです。 「療法」と言いつつ、前立腺がんがたどる経過がわからないので、それを調べる方法です。 このような相談をしてこられる方にいつもお勧めしています。 10年近く、何も変わらず経過している人が多いです。 2.放射線治療 尿失禁等の副作用が少ないので次なる選択肢としてお勧めしています。 3.内分泌治療(ホルモン療法) すぐにPSA値は下がりますが、ずっと治療をし続ける必要があります。 4.外科手術 「全部とれた」という安心感はあるでしょうが、尿失禁、インポテンツ等、生活の質が著しく低下します。 医学の進歩に期待 ・前立腺がん病理のさらなる発展を期待しましょう。 ・前立腺がん死する人の早期発見に効果的な検査が完成するのを待ちましょう。 →まったくの「勘」ですが、10~20年ぐらいで何とかなるのではないでしょうか。 ・それまで待てない人は、自分の選択を信じましょう。 ちなみに、岩室紳也はPSA検診は受けません。