対話の正解

 正解依存症についてもっと深掘りしなければと思いつつ、最後に「対話は正解か?」を書いてから9ヶ月経ってしまいました。その間、実は「対話」というテーマについてずっと考え続けてきました。一方で「対話」というキーワードが世の中のブームになり、いろんな本が出たり、いろんな人が対話について語っています。しかし、どれもストンと自分の中に落ちませんでした

 そこで「対話」と対比される「独り言」を比較する形で考え続けた結果、非常に面白いことに気づかされました。例えば「姿勢」という視点で見ると、「対話」は「押し付けない」や「一緒に考える」のに対して、「独り言」は「相手のため」や「良かれとの思い」です。そのため「対話」では「聴く・分ちあう」のに対して「独り言」では「相手を変えようとする」や「アドバイス」という「行動」をとります。そして「結果」として「対話」は「信頼」や「つながり」が生まれるのに対して「独り言」では「対立」や「分断」につながります。

 この思いをさらに深めてくださったのが精神科医の斎藤環さんでした。2025年度のAIDS文化フォーラム in 陸前高田で「対話のコツ」として「対話で大事なのは質より量」と「大事な話はしない、1年に1回でいい」とのこと。なるほどと思うと同時に、「独り言」を言う、言ってしまう人は自分なりの正解という視点から抜け出せない「正解依存症」だと思ってすっきりしました(笑)。

つづく

ブログ「正解依存症」の目次