新型コロナウイルス(COVID-19)が蔓延し始めた頃から「感染経路対策」の重要性を訴えてきました。しかし、残念ながら多くの医者と、専門家と称する方々と対話にならない、議論にならない状況が繰り返されていました。
先のブログで私が一番基本にしている「予防に大事なのは正解ではなく、治験の積み重ね」だということがなかなか理解されないどころか、「何バカなことを言っているの」と一蹴される、全く相手にされないことでした。HIV/AIDSで言うと、「アナルセックスの際にコンドームが破れたらすぐに浣腸をして、直腸粘膜と接触するウイルス量を減らしましょう」と言ったら「どこにエビデンスがあるのか」「そのような論文はあるのか」と専門家の方にも、アナルセックスをしている方にもバカ呼ばわりされました。しかし、今ではU=Uは当たり前になり、接触するウイルス量をいかに減らすかを多くの人が模索しています。
新型コロナウイルス感染症が蔓延する中で、私の一番の疑問は新型コロナウイルスに感染している人が会話をしている間、口から飛沫やエアロゾルが次々と排出され、もし目の前に料理、食べ物があればそこにかかり、それらを食べれば当然のことながら口の中に運ばれ、口の中には新型コロナウイルスを体内に引っ張り込むACE2レセプターが存在しているので、感染するリスクがあると考えられるのに、「新型コロナウイルスが付着した食べ物を介した感染はほぼない」とされていることでした。ところが、同じ飛沫感染と言われているA群溶連菌感染症で大規模な食中毒が起こっているにも関わらず、生成AIは「主に接触感染や飛沫感染によって広がるため、食品を介して食中毒を引き起こすことは非常に稀」と、私に新型コロナウイルス感染症で「食べ物を介した感染なんてありえない」と言い切った専門家のような回答でした。
そこであらためて、新型コロナウイルスが食べ物を介して広がるかという疑問を生成AIにぶつけてみました。生成AIの回答(抜粋)を紹介します。
(2024年6月20日21時~)時点でのやり取りですのでもちろん生成AIはその後回答を変えていることでしょう。
Q:COVID-19が付着した食べ物を食べて感染しますか
A:現在の知見によると、COVID-19が食べ物を介して感染する可能性は非常に低いとされています。以下のポイントに基づいて説明します:
1.主な感染経路: COVID-19の主要な感染経路は、感染者の咳やくしゃみなどによる飛沫を介した飛沫感染や、ウイルスが含まれた飛沫が空気中に浮遊している場合のエアロゾル感染です。また、感染者が触れた物品を触った後、手を洗わずに顔(特に口、鼻、目)を触ることによる接触感染も考えられます。
2.食べ物からの感染リスク: 食べ物自体がCOVID-19の感染源となる可能性は非常に低いです。ウイルスは通常、消化管で感染を引き起こすことはありません。食品を介した感染が確認された事例はほとんどありません。
3.衛生管理: ただし、感染予防のためには、調理前や食事前に手をしっかり洗うことが重要です。また、食品を取り扱う際には清潔な環境を保ち、生の食材に触れた後は手を洗うことが推奨されます。
4.調理温度: 高温で調理することでウイルスは不活化されるため、通常の調理過程を経た食べ物から感染するリスクはさらに低くなります。
まとめると、COVID-19が付着した食べ物を食べることで感染するリスクは非常に低いですが、基本的な衛生管理を徹底することは引き続き重要です。
Q:COVID-19はキスでうつりますか
A:はい、COVID-19はキスによって感染する可能性があります。キスを通じて感染が広がる理由は以下の通りです:
1.飛沫感染: キスをすると、唾液や呼吸器からの飛沫が相手に直接伝わることがあります。COVID-19はこれらの飛沫を介して感染します。
2.接触感染: キスによって唾液が相手の口や鼻、目の粘膜に触れることで、ウイルスが体内に侵入する可能性があります。
3.症状のない感染者: 感染しているが症状がない、あるいは症状が軽い場合でもウイルスを他人に伝播する可能性があります。
COVID-19の予防には、感染が疑われる場合や感染リスクが高い状況では、キスなどの親密な接触を避けることが重要です。また、感染拡大を防ぐためには、手洗いや消毒、マスクの着用、ソーシャルディスタンスの維持などの基本的な感染対策を徹底することが求められます。
Q:COVID-19が付着した食べ物ではうつらないのに、COVID-19に感染した人とのキスでうつる理由を教えてください
A:COVID-19が付着した食べ物では感染しにくい一方で、感染者とのキスで感染しやすい理由は、ウイルスの感染経路と人体の防御機構の違いによります。
消化器系と呼吸器系の違い
1.消化器系の防御機構:
・胃酸: 胃には強酸性の胃酸があり、多くのウイルスや細菌を殺す働きがあります。COVID-19ウイルスも胃酸にさらされると不活化される可能性が高いです。
・消化酵素: 胃や腸には消化酵素が存在し、これもウイルスを分解する作用があります。
2.呼吸器系の感染リスク:
・粘膜からの感染: 口、鼻、目の粘膜はウイルスが侵入しやすい部位です。キスをすると、唾液中のウイルスが直接これらの粘膜に触れるため、ウイルスが体内に侵入しやすくなります。
・飛沫感染: 感染者が話す、咳をする、くしゃみをする際に出る飛沫が相手の呼吸器に直接入ることで感染が広がります。
ウイルスの濃度と接触の違い
1.ウイルス濃度:
・食べ物: 食べ物に付着したウイルスの量は、唾液や呼吸器から直接出るウイルスの量に比べて少ない場合が多いです。
・唾液: 感染者の唾液中には高濃度のウイルスが含まれている可能性が高く、これが直接相手の口や鼻、目に触れることで感染リスクが高まります。
2.接触の程度:
・食べ物: 食べ物を口に入れる際、手や調理器具を介して接触するため、ウイルスが間接的に口に入ることになります。さらに、ウイルスが胃に到達するまでに多くの防御機構を通過します。
・キス: キスでは唾液が直接相手の粘膜に触れるため、ウイルスが防御機構を経ることなく直接感染しやすくなります。
これらの理由から、COVID-19が付着した食べ物を介して感染するリスクは低い一方で、感染者とのキスでは感染リスクが高まるのです。
Q:キスでCOVID-19に感染するのは口腔内にACE2レセプターがあるからですか
A:はい、COVID-19の感染がキスで広がる理由の一つは、口腔内にACE2レセプターが存在するからです。以下に詳しく説明します。
ACE2レセプターとCOVID-19
1.ACE2レセプターの役割:
・COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2は、細胞表面に存在するACE2(アンジオテンシン変換酵素2)レセプターに結合することで感染を開始します。
・ACE2レセプターは特に肺、心臓、腸、腎臓などの細胞表面に多く存在しますが、口腔内や鼻腔内、喉、消化管の粘膜細胞にも存在します。
2.口腔内のACE2レセプター:
・口腔内、特に舌の表面や唾液腺の細胞にACE2レセプターが多く存在することが知られています。
・これにより、感染者の唾液中に含まれるウイルスが相手の口腔内に接触することで、ウイルスがACE2レセプターに結合し、感染を引き起こす可能性があります。
キスによる感染のメカニズム
1、直接的なウイルス伝播:
・キスを通じて感染者の唾液が直接相手の口腔内に入ることで、高濃度のウイルスがACE2レセプターを持つ細胞に接触します。
2.粘膜の感染:
・口腔内や喉の粘膜はウイルスの侵入に対して脆弱であり、ウイルスが粘膜細胞に取り付くことで感染が成立します。
・鼻腔や目の粘膜にもACE2レセプターが存在するため、キスの際にこれらの部位にもウイルスが付着することで感染するリスクが高まります。
まとめ
ACE2レセプターはCOVID-19のウイルスが細胞に侵入するための重要な受容体であり、口腔内にも存在するため、キスを通じて感染が広がる可能性が高くなります。したがって、感染を予防するためには、感染者との密接な接触を避けることが重要です。
Q:COVID-19に感染している人とのキスで感染するのに、その人の唾液を付着させた食べ物を食べてもうつらないのはどうしてですか
A:COVID-19に感染している人とのキスで感染するのに、その人の唾液を付着させた食べ物を食べても感染しにくい理由は、ウイルスの感染経路と体内の防御機構にあります。
感染経路と防御機構の違い
1.直接接触 vs. 間接接触:
・キス: キスをすると、感染者の唾液が直接相手の口腔内や喉の粘膜に触れます。これにより、ウイルスはすぐにACE2レセプターに結合しやすく、感染が成立しやすくなります。
・食べ物: 感染者の唾液が付着した食べ物を摂取する場合、ウイルスはまず口腔内を通過し、その後消化器系に入ります。消化器系では胃酸や消化酵素などがウイルスを不活化するため、感染リスクが低くなります。
2.消化器系の防御機構:
・胃酸: 胃は強酸性の環境であり、これにより多くのウイルスや細菌が殺されます。COVID-19のウイルスも胃酸によって不活化される可能性が高いです。
・消化酵素: 胃や腸には消化酵素があり、これもウイルスを分解する役割を果たします。
3.ウイルスの濃度と接触の程度:
・ウイルス濃度: キスの場合、感染者の唾液中に高濃度のウイルスが直接伝わるため、感染リスクが高まります。
・食べ物: 食べ物に付着したウイルスの量は、キスによる直接的な唾液接触と比較して少ない場合が多いです。
4.粘膜の感受性:
・口腔内粘膜: 口腔内や喉の粘膜は、ウイルスが直接接触することで感染しやすい部位です。キスによってウイルスが直接これらの粘膜に触れることで、感染が成立しやすくなります。
・消化管粘膜: 消化管の粘膜は消化液によって保護されており、ウイルスがこれらの防御機構を突破するのは難しいです。
まとめ
COVID-19に感染している人とのキスでは、ウイルスが直接高濃度で粘膜に触れるため、感染リスクが高くなります。一方、唾液が付着した食べ物を摂取する場合、消化器系の防御機構がウイルスを不活化するため、感染リスクが低くなるのです。この違いが、キスと食べ物摂取における感染リスクの違いを説明しています。
Q:COVID-19がキスで感染する場合は口腔内のACE2レセプターが関係するのに、どうして食べ物に付着したCOVID-19は口腔内のACE2レセプターを通して感染しないのでしょうか
A:COVID-19がキスで感染しやすい一方で、食べ物に付着したウイルスでは感染しにくい理由は、ウイルスの量、接触の仕方、および口腔内と消化器系の防御機構の違いにあります。
ウイルスの量と接触の仕方
1.ウイルスの濃度:
・キスの場合: キスによって感染者の唾液が直接相手の口腔内に入り、高濃度のウイルスが口腔内の粘膜に接触します。この濃度の高さが感染リスクを増加させます。
・食べ物の場合: 食べ物に付着するウイルスの量は、感染者の唾液が直接口腔内に入る場合よりも少ないです。ウイルスの量が少ないため、感染リスクも低くなります。
2.直接的な接触:
・キスの場合: 唾液中のウイルスが直接口腔内や喉の粘膜に触れ、すぐにACE2レセプターに結合する機会が多くなります。
・食べ物の場合: ウイルスが食べ物に付着している場合、食べ物を噛む過程でウイルスが唾液と混ざり、ウイルスの濃度が薄まります。また、ウイルスが口腔内の粘膜と接触する時間も短くなります。
防御機構の違い
1.消化器系の防御:
・胃酸: ウイルスが食べ物とともに胃に到達すると、強酸性の胃酸によってウイルスが不活化される可能性が高くなります。
・消化酵素: 胃や腸の消化酵素もウイルスを分解し、不活化する役割を果たします。
2.口腔内の防御:
唾液の作用: 唾液には抗菌作用があり、一部のウイルスを不活化することができますが、直接的な接触や高濃度のウイルスには十分ではありません。
ウイルスの感染効率
1.ウイルスの侵入経路:
・キスの場合: ウイルスが直接粘膜に接触し、ACE2レセプターにすぐに結合することで感染が成立しやすくなります。
食べ物の場合: ウイルスが口腔内の粘膜に短時間しか接触せず、多くは消化器系に移動するため、粘膜のACE2レセプターと結合する機会が少なくなります。
まとめ
COVID-19がキスで感染しやすいのは、ウイルスが高濃度で直接口腔内の粘膜に接触し、ACE2レセプターに結合する機会が多いからです。一方、食べ物に付着したウイルスは、口腔内での接触が短時間であり、胃酸や消化酵素による不活化が起こるため、感染リスクが低くなります。この違いが、キスと食べ物摂取における感染リスクの違いを説明しています。
Q:COVID-19と同じ感染経路である溶連菌感染症が食べ物を介して大規模な感染を起こしているのに、どうしてCOVID-19は食べ物を介した感染が少ないと言えるのでしょうか
A:COVID-19と溶連菌感染症は、いくつかの点で感染経路が異なり、それが食べ物を介した感染の頻度に影響を与えています。以下にその理由を詳しく説明します。
COVID-19と溶連菌感染症の感染経路の違い
1.主要な感染経路:
・COVID-19: 主に飛沫感染(感染者の咳やくしゃみ、会話による飛沫)、接触感染(感染者が触れた物体表面に触れた後、口、鼻、目を触る)、エアロゾル感染が主な感染経路です。
・溶連菌感染症:: 主に飛沫感染、接触感染、場合によっては汚染された食べ物や飲み物を介した経口感染もあります。
2.ウイルスと細菌の違い:
・ウイルス: COVID-19はウイルス感染症であり、感染力が高いが、食べ物を介した感染は稀です。ウイルスは環境中での生存時間が限られており、消化管を経る際に胃酸や消化酵素によって不活化されることが多いです。
細菌: 溶連菌は細菌感染症であり、細菌は環境中で比較的長時間生存することができ、食品を介して感染する場合もあります。溶連菌は経口摂取後も胃酸や消化酵素に対してある程度耐性があるため、消化管を通じて感染することが可能です。
食べ物を介した感染のリスク要因
1.食品の汚染:
・COVID-19: 食べ物がCOVID-19ウイルスに汚染されることは稀であり、また、食べ物を介して感染するリスクは低いです。これは、ウイルスが環境中で長時間生存しないこと、消化管で不活化されること、そして通常の食品取り扱い方法(手洗いや調理による加熱)がウイルスを減少させるためです。
・溶連菌:食べ物が溶連菌に汚染されると、細菌が長時間生存し、消化管を経て感染する可能性が高くなります。特に、不適切な食品取り扱いや保存方法が感染リスクを高めます。
2.感染事例の違い:
・COVID-19: 食べ物を介した感染の事例が非常に少なく、感染経路として重要視されていません。主な感染事例は、直接的な接触や飛沫、エアロゾル感染によるものです。
・溶連菌: 食品を介した集団感染の事例が報告されており、食品が感染経路として重要な役割を果たす場合があります。これにより、食品を介した感染リスクが認識されています。
まとめ
COVID-19と溶連菌感染症の感染経路にはいくつかの違いがあり、それが食べ物を介した感染リスクに影響を与えています。COVID-19は主に飛沫感染や接触感染によるものであり、食べ物を介した感染は稀です。一方、溶連菌感染症は、食べ物を介した感染も報告されており、その感染経路がより広範囲であるため、食べ物を介した大規模な感染が発生する可能性があります。
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