学校、公共機関の再開時に先生方や生徒さん、公共機関や市民の方に考えてもらいたいこと(2020.6.15更新)

学校や公共機関を再開する際に先生方や生徒さん、市民に考えてもらいたいこと

感染予防の基本の徹底は当然ですが、マスク使用を強制するといった動きもありますので、それらのことを含めてリストアップしました。

★感染経路は?
飛沫感染・エアロゾル感染・接触感染・媒介物感染
新型コロナウィルスが体内に入るのはどこから?
のど、鼻などの粘膜
どうやって「のど」や「鼻」にたどり着くのか?
飛んで入る、指を突っ込む、食べ物と一緒に入る

★感染予防で気を付けたいことは?
1.直接飛沫を浴びる場合は?
感染している人に2メートル以内で直接くしゃみや咳をかけられた時
2.直接エアロゾルをあぶる場合は?
エアロゾルは閉鎖空間では数十分、10メートル程度の範囲にとどまるので換気が有効
3.間接的に飛沫に触れる場合は?
これが「接触感染」!!!「媒介物感染」!!!
飛んで落下した飛沫の中の新型コロナウィルスは数日感染力を失いません
どこに落下しますか?
机、椅子、床、その他は?
落下したところを人は何で触りますか?
手、靴の底、床に置いたカバン、座ればズボンやスカート、その他は?
ウィルスが付着した上記のものは次にどこに触れますか?
3.手を洗う時の注意点
蛇口には、前の使用者が付着させたウィルスがいるかも
どうすればいいか?
全員が手洗いを終わるまで水は流しっぱなしにする
最後の人は紙タオルで蛇口の栓を閉める
蛇口の栓は自動かせめてレバー式にしたい
塗れた手は何で拭く
ハンカチが汚染されていないか?
手洗い後の紙タオルが必要
4.手の消毒は有効
学校を含めた公共施設では、施設利用者に「利用前」、「利用後」にアルコールで手を消毒してもらうことで「持ち込まない」、「持ち出さない」効果が期待されます。

★「エアロゾル感染」って何?
1.定義は定まっていません
「飛沫」と「飛沫核」の間のサイズと言う理解が一般的
日本エアロゾル学会
2.対策は換気だけ
どう換気すればいいか?
風下より風上が安全
3.満員電車利用者の中で感染拡大が起こっていないのはなぜ?
感染している人があまり利用をしていないから???
大声で話さないから???

★マスクの効果とリスク
1.感染している人(無症状の人もいる)が飛沫やエアロゾルをまき散らさない
2.感染していない人の予防効果を考えよう
飛沫を直接かけられれない
エアロゾルもある程度は防げる
ただし、エアロゾルの場合はマスクと顔の隙間から入り込む
マスクは鼻咽頭感染は防ぐが、目の粘膜への付着は防げない
3.ウィルス入りの飛沫を触った手でマスクの表面を触ると
飛沫やエアロゾルが乾燥し、ウィルスが露出してマスクを通過
一度マスクを装着したら絶対表面を触らないようにする

★施設の消毒
1.感染した人が利用したことが明らかになったら、飛沫やエアロゾルが落下、付着、もしくはその方が触った可能性があるところは消毒しましょう。
2.利用再開前の消毒の必要性
新型コロナウィルスは付着した素材で感染力を保つ期間が異なります。
文献1文献2
最も長く感染力を保つとされるプラスチック素材の場合でも9日間ですので、長期間利用されていないところは消毒をする必要はありません。
消毒後の最初の利用者が無症状感染者の場合、その時点で接触感染のリスクが高まります。

★学校、施設を利用する人に
学校や施設に入る前に手をアルコールで消毒してもらいましょう
→持ち込まないために
学校や施設を出る前に手をアルコールで消毒してもらいましょう
→持ち出さないために
いろいろ考えた上で、「自分が一番注意しなければならないことは何か」を考え、行動に移しましょう。