マズローの欲求の5段階説は誤訳?

マズローの欲求の5段階説は様々な分野で「常識」として扱われてきました。
しかし、「自己実現」という言葉は現行の高等学校の教科書でも以下のような記載があります。

「~になりたい」「~してみたい」など、自分なりの目標をかかげてそれに近づこうとすることや、それを達成することを自己実現と言います。人間には、自分自身を高め、もっている力を最大限に発揮したいという高次な欲求があり、それが自己実現の原動力となっています。

このように言われても・・・・・と思いませんか。

原文を読むと、実は「欲求」も「自己実現」も誤訳ではないかという思いに至り、論文を日本思春期学会学会誌に書かせていただきました。

岩室紳也、宮崎豊久:Maslow’s hierarchy of needs を正確に理解するために~「needs」を「必要」に、「self-actualization」を「できることを具現化すること」に~、思春期学、37(4)、336-344、2019

関連のPowerPointはこちらから。

なお、マズローが原文で言っていることには異論はないどころか、日本で起こっている様々なトラブルの原因や、解決へのヒントが数多くちりばめられていると考えています。
皆様、ぜひ「原文」を読みましょう。