正解依存症とは

 岩室紳也が考える正解依存症とは次のようなものです。

 自分なりの「正解」を見つけると、その「正解」を疑うことができないだけではなく、その「正解」を他の人にも押し付ける、自分なりの「正解」以外は受け付けられない、考えられない病んだ状態。

 「依存症」と聞くと薬物依存症、アルコール依存症、ゲーム依存症、ネット依存症、セックス依存症、等々を思い浮かべると思います。私も個人の問題だと思っていましたが、それは大きな誤解だと気づかされました。その結果、松本俊彦先生たちと「つながりから考える薬物依存症」(大修館書店)という本を出させていただいています。

 一言で言い切ると、それは正解依存症と怒られるでしょうが(笑)、少なくとも正解依存症は孤立、孤独の病気のようです。
コロナ禍の時、ある中学生が「親には家でゲームばっかりやっていると言われるけど、コロナで学校にも行けず、友達と遊べず、結果的に家ですることがないからゲームをしている。学校に行けるならゲームなんかいらない」と言っていました。

正解依存症まん延社会

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